AEDP™

・AEDP™心理療法とは

AEDP心理療法は、2000年にAEDPの創始者兼開発者であるダイアナ・フォーシャ博士によってこのモデルに付けられた元の名前「Accelerated Experiential Dynamic Psychotherapy」に基づく頭字語です。その後、AEDPモデルは何千人もの臨床家によって実践され、その手法と結果は研究者によって分析され、査読付き学会誌などに掲載されてきました。そして最も重要なことに、何十万人ものクライアントによって体験され、このモデルは元の4語の説明をはるかに超えるものになりました。今日、このモデルは単にAEDPと呼ばれています。

 

・AEDP™心理療法モデルとは何ですか?

AEDP心理療法は、神経可塑性をもつ脳に前向きな変化をもたらす修正的な感情的および関係的体験を促進する方法で、トラウマに関連する圧倒的な感情の処理を支援し、患者の心理的苦痛を軽減することを目指す体験モデルです。

 

トラウマによる脅威と苦しみは、クライエントの眠っていて未知で未開発のままになっているかもしれない並外れた能力を目覚めさせる機会を提供します。AEDPモデルは、トラウマ処理と癒しの変容の両方のために、これらの機会を体験的に最大限に活用します。AEDPの治療作用の鍵は、孤独を解消することです。つまり、変容的な癒しが起こる安全な避難所と安心の基地の両方として体験される治療関係を共同で創造することです。孤独を解消し、困難な感情的および関係的体験を徹底的に処理することで、AEDP臨床家は、患者にとって新しい癒しの体験が出現するのを促進し、同時にリソース(心理的資源)、レジリエンス(回復力)、そして新たな人生への情熱をもたらします。

 

AEDPは、対人神経生物学、感情神経科学、アタッチメント理論、感情理論、身体に焦点を当てたアプローチ、変容研究など、多くの分野に根ざしていします。 

 

・AEDP™心理療法の実証的な裏付け

AEDP心理療法は、エビデンスに裏付けられています。
心理療法モデルとしてのAEDPの有効性については、直接的で実証的な裏付けがあります。岩壁氏らの実践研究ネットワーク研究(2020, 2022)の結果によると、AEDP心理療法は、うつ病、感情調節障害、否定的思考、体験回避、対人関係の問題など、さまざまな心理的症状や問題に効果があることがわかりました。AEDPは、セルフコンパッション(自分への思いやり)、ウェルビーイング(幸福感)、自尊心などの肯定的な機能を高めるのにも効果的です。彼らの研究によれば、16回のAEDPセッションの効果は12か月間維持され、すべての機能領域で改善の維持が観察されました。

 

引用:AEDP™研究所(米国NY)ホームページから抜粋、翻訳