2.一人暮らしへのチャレンジと挫折(ペンネーム:Shyu)

檜原先生の元でカウンセリングをする事になり、合わせて服薬治療と1人暮らしが始まりました。

1人暮らしに関しては自分一人ではどうすることもできない、と思っていたのですが、檜原先生に出来るだけ僕の要望に沿って、両親との間の話し合いに入って頂きました。慣れない環境下、眠れるか等、不安でしたが、紹介して頂いた医師の薬の処方のおかげか、よく眠ることが出来ました。


1人暮らしをしながらグループカウンセリングや勉強会に参加させて頂きました。今思うと少しづつだったと思います。通う途中の電車の中も視線が気になったり、怖くて仕方ありませんでしたが、そんな自分でも前向きになっていった期間でした。日常生活でも地元のNPOの施設に参加し、職業体験等を通して友人も出来ました。色々な事を学んだ、楽しい時間でした。


自分でも手応えを感じつつあったので、アルバイトにチャレンジしました。けれど、そこまでトントン拍子で来れていたのに、いくつか不採用になるにつれ、また強烈な不安を感じる様になりました。そんな中ある日、親と電話で言い争いになり、僕は耐えきれなくなったのかヤケクソで薬を多剤服薬し、入院する事になりました。


入院する事になった時は、ああ、結局こうなる訳か、もうどうにでもしてくれ、といった気持ちでした。地元の病院で暴言を吐きながら両親を睨みつける僕の様子を見て、その場にいた医師はお父さんの顔を見てみなさい、こんな様子のお父さんを見た事があるのか!と僕を叱責し、そんな中で父はすまんといって泣いていました。

閉鎖病棟で絵に描いたような入院生活が始まるとともに統合失調症と診断されました。

続きます。

(ペンネーム:Shyu)